茨城工場直売所DB

鹿行地域


あんこまき
〇年〇月〇日

別名「潮来焼き」。潮来から、佐原(現在の千葉県香取市)にかけて発展した食文化。駄菓子屋などで、鉄板がある駄菓子屋などで、小麦粉を薄く焼いたものに、餡を包んで食したという。餡は、和菓子屋でもない限り、置いてあったり作っているのは珍しいので、独特の文化と考えられる。昭和30年生まれ以前の人の記憶に残っていることが多い。その幼少期と考えると、昭和40年前後に発展し、その後衰退したと考えられる。現存店舗は、おそらく現存しない。

過去の店舗として、潮来小学校前にあった「しんや」という文房具や駄菓子も扱った店[情報源:潮来なんでもサイトさん]と、潮来第二中学校前にもあった[情報源:潮来出身の女性]という情報がある(2006/02)

鉾田市の大竹海岸の海の家では、お好み焼きやたこ焼きなどの余った粉を利用して、餡を包んだクレープのようなものを出すことがたまにあるらしい(2008/12)

潮来市水原地区でも、あんこ巻きの伝承はあるようだ。同地区在住のNさん情報(2009/04)

かいそう
〇年〇月〇日



銚子の長崎地区に見られる伝統的な食べ物。コトジツノマタ(別名:カイソウグ サ)という海藻を、付着した石や貝殻を丁寧に洗って取り除き、たっぷりの水に一晩置く。その後、とろ火で1時間ほど煮込むと、どろどろになる。これを型枠 に流し込んで、2〜3時間もすれば、冷めて固まる。これを刻んで、酢醤油やわさび醤油でいただく。このコトジツノマタは、銚子から波崎(現神栖市)に、かつては行商が訪れ、同じ物が作られたという。

稲敷市の浮島地区でも、「かいそう」と呼ばれる食品があるが、これは、「天草」を使っており、心太(ところてん)との違いは、先に紹介した、銚子・波崎のものと同じように刻んで食べる点。こちらは七色醤油(七味唐辛子+醤油)で食べるそうだ。

地元のスーパーマーケットで手に入る製品としては、銚子市西小川町にある山田海草店(電話0479-22-4739)の製品が2種類ほどある。
二つの製品の差はよく解らない。左は「海草」160g、右は「手作り海草」内容量2枚とある。しかし、量的にさほど違いがあるとは思えず、二つの製品の差 はわからない。それぞれ、コトジツノマタとツノマタ(千葉県近海)、コトジツノマタ(千葉県産)と原材料が違う。賞味期 間は、自然食品と言うことで10℃以下で一週間ほど。セイミヤスーパーで、 ¥124と¥187(税込み)。その他のスーパーにもあって、入手は意外と容易。コトジツノマタは採取量が少なく、ツノマタで代用することがあるという。本当の、「カイソウ」を食するなら、コトジツノマタ100%を選びたい。つまり、こっちの方がグレードが上。

左の物をカッティングして皿に盛りつけてみた。右の小皿に醤油を入れて食べてみる。正直、何も漬けないと美味しくない(笑)。温度も重要で十分に冷やして 食べる。ゼラチン状になった部分と溶け残った茎のような繊維質を楽しむ食べ物といえそう。酒のつまみと思いきや、お茶請けで食されることも多いと思う。 補足情報として、鰹節やおろしワサビなどの薬味を入れた方が美味しい。(2006/02)

からこ汁
〇年〇月〇日

ハマグリの汁物のこと。まず、砂出し名などの前処理を行ったハマグ リを用意する。熱した鍋に、ハマグリを並べると、やがて貝殻の蓋が開く。やがて、ハマグリの出汁が鍋に広がることになる。このあと大量の水を加え、醤油で 味を調えて完成。「からこ」というのは、ハマグリのことというより貝類全般のことを言うと思われる。うしお汁は、出汁に昆布などを加えたり、薬味を入れた りするので、やや上品な郷土料理といえる。からこ汁は鹿島地方、うしお汁は大洗などで食される。ただし、全国的には、雛祭りに出す習慣がある。二枚貝のそ れぞれの二枚の殻は他の貝殻とは合わないことから、将来の伴侶を願う風習らしい。(2006/03)

ごさい漬
〇年〇月〇日

ごさい漬(ござい漬けともいいます)は,地元で捕れたイワシやサ ンマを塩漬けしたものに,だ いこんを漬け合わせた漬け物?です。鹿島灘沿岸に伝わる漁師仲間の家庭に浸透した保存料理です。も、数は少なくなりましたが、各家庭に代々伝わる正月料理として伝えられ ています。

今では、サンマが主体で、生の塩漬け、サンマのぶつ切りを、大根と共に漬け込むため、その生臭さが好みの別れるところですが、日本酒のツマミなどに適して いるかも知れません。神栖市の波崎地区から、千葉県銚子にかけては「塩辛しんこ」または「塩辛こうこ」と呼ぶそうです。

大根に含まれる消化酵素や、漬ける事で発生する乳酸菌が、サンマの骨を柔らかくするはずですが、市販品は、そこまで柔らかくなりません。今では、塩漬けサ ンマではなく、2,3日かけて血抜きしたサンマをぶつ切りにして、生のまま、大根と交互に、塩を、かけながら樽に敷き詰め て、一 月ほど漬け込んだものを食べるそうです。鉾田市のI氏の情報では、大根は鉈で切らないと駄目だそうです。

家庭で作る手間を省いて食べてみたい場合は、鉾田市のスーパーで、12月下旬頃から店頭に並びます。私の調べたメーカーは、以下の二社です。
発酵期間が短いので、あまり柔らかくなっていません。

○「額賀商事」 鉾田市舟木41−19/0291-36-2068
○「丸池食品」 鹿嶋市根三田1325−1/0299-82-5870

時期にしか売り出しませんので注意してください。写真右の丸池食品のパッケージは、ゆずと唐辛子の刻んだものを添加し、隠し味に 薄口醤油が入っているようです。また、時期になると、鉾田市の那須食堂や、鹿嶋市の中華料理萬里(写真左)でもメニューに加わります。(2006/12)

さんまから漬
〇年〇月〇日

まずは、サンマを用意する。サンマ一貫(=3.8kg)に対し、塩300匁(=1.2kg)に一昼夜漬け込む。次いで、再び一昼夜かけて、薄い塩水で1〜2日かけ塩抜きをする。さらに一晩かけて、酢に漬ける。

以上の処理を行ったサンマは腹を割いて中身は取り除く。おそらく、これは塩辛になるのではと考えられる。かわりに、大豆で作った「おから」を詰め込む。表面にもおからをまぶす。これで完成。保存も利くようだ。(2006/01)

鯉こく
〇年〇月〇日

かつて、行方市の霞ヶ浦側は、日本一の鯉の養殖地だった。そして、鯉を使った料理も数多い。その代表格が、鯉こくで、輪切りの鯉を味噌で煮込んだ物で缶詰にもなっている。(2006/02)

すずめ焼きと鬼がら焼き
〇年〇月〇日

京都の伏見稲荷の名物は、雀の姿焼き、名前も、ずばり、すずめ焼きと いい、関西では多く好まれているようです。長野県・諏訪湖や茨城県・霞ヶ浦周辺では、すずめ焼きと言えば、フナの甘露煮のような食べ物を指します。ハヤや タナゴを使うこともありますが、作り方はほとんど共通です。魚を背開きにして、特製のタレを潜らせて、5〜6匹を串で、ひとまとめにして焼きます。タレの 前に揚げる場合もあるようです。この揚げるときにチュンという音がするので、すずめ焼きの語源になったとか、串に刺した背開きの魚の様子が雀のようだと か、語源には諸説有ります。もともとは、フナなどをいろり端 で串刺しにして焼いて、それを乾燥させた保存食だったようです。長野県の諏訪湖周辺が元祖だと言っていますが、ほぼ全国にあるので何ともいえません。潮来 では定番の土産です。北海道にもあるようです。九州では材料に鮎を使うようです。 (2006/01)

鬼がら焼きというものがあります。はっきりわからないのですが、おそらく背わたを取って真っ直ぐになった「焼きエビ」のことだと思います。()
2006/5

どんと焼き
〇年〇月〇日

神栖市の一部では、キャベツやキリイカや干しエビの入った鉄板焼きを「どんと焼き」と呼ぶようだ。戦前から高度成長期にかけ、「どんどん焼き」と呼ばれる食べ物があった。その文化圏は広く把握は難しい。簡単に書けば、お好み焼きの移動販売と呼ばれるもので、子供をラッパや太鼓の音で呼び寄せて販売したようだ。この時代、玉子は高価なので、入っているかどうか出時代が判別できる可能性もあるが、高すぎて買う子供がいなくなったというのも滅亡の要因かも知れない。

おそらく、この「どんどん焼き」が土着し、一般家庭に普及したものが「どんと焼き」だと考えられる。その根拠として、正月に神社等で御札や御守りを燃やし、餅や蜜柑を焼いて食べる習慣を、「どんと焼き」と茨城県では一般に呼ばれるが、この習慣は各地にあり、呼び方も異なる。「どんどん焼き」もそのひとつで、「どんと焼き」と「どんどん焼き」は同じルーツと推測できる。

神栖の一部では、「お好み焼き」を、「どんと焼き」と呼ぶ地域がある。(2006/01)
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